離婚を考えているけど住宅ローンを連帯債務で契約していて、どうしていいのか悩んでいませんか?
私は離婚した当時、元夫と連帯債務で契約している住宅ローンがありました。幸せな将来を想像して組んだ住宅ローンですが、離婚となると気落ちする存在になりました。

私の場合は話し合いの結果、私が引き続き購入した住宅に住み続けることになったため住宅ローンを私の単独債務に変更することにしました。ひとり親だしダメだろうなと諦め半分でしたが、4回銀行にかよった結果、連帯債務から単独債務に切り替えられたので、同じ状況で悩んでいる方の参考になればうれしいです。
連帯債務から単独債務への変更は難しい

連帯債務は二人の収入を考慮して金融機関から借りているため、単独債務への変更は一般的に難しいと言われています。
金融機関からすると単独債務への変更により収入源が減るため完済される可能性が低くなり貸し倒れする確率が増すと考えるからです。ましてや女性は男性よりも賃金が低いため、シングルマザーにとってとても高い壁ということです。
離婚しても連帯債務は解消されない
連帯債務は離婚したからと言って解消されるものではないため、借入先の銀行で手続きが必要です。
口約束やよくわからないことを理由に放置していると後になって余計に大変な目にあうため、きちんと手続きを行ってください。
離婚後の連帯債務のリスク
- 住居から出て行った場合、ローンの返済責任は残ったままになるため相手が支払いを遅延している等場合は、費用を支払う責任がある
- 住居に残る場合、連帯債務は資産の所有権も半分ずつ保有している状態のため、離婚後も自身の所有権は半分しか保有できていない状態となり、売却や財産分与の際に相手の許可が必要になる
借入金融機関に相談

事前に相談予約をしてから借入先の銀行に具体的に何をすればよいが相談に行きました。
変更手続きには時間とお金がかかるということ。結果として単独債務への変更要望に応えられない可能性があることの説明を受けました。
1回目は状況の説明と希望する対応を伝えて終了。2回目は元夫と銀行へ行き、元夫の意思確認を実施。この時点で公正証書を準備していたため確認は簡単に終了。
単独債務への審査

3回目で単独債務への審査請求を進められました。
審査に必要な書類と、審査を通せる武器になるものが欲しいと言われ給与規定や勤続年数が確認できるものなど提示しても問題ない資料を準備し、単独債務になった場合の返済契約を立て、いざ審査へ。
審査結果を待っている間、不安でしたが1週間程度で審査が通ったと連絡を受けることができました。
単独債務の契約は、通常のローン契約を新規に手続きすることになるため諸経費の支払いが必要です。諸経費は下記の通り。
- 事務手数料
- 登録免許税
- 印紙税
- 司法書士費用
- 弁護士費用
諸経費は借入金額や銀行手数料により異なりますが、離婚するときも結婚するときと同じくらいお金がかかるんだなと思った記憶があります・・・。結婚より離婚のほうが大変と言われるのは、こういうことも含まれているんだと勉強になりました。
住宅ローン控除は税務署で手続きが必要

連帯債務で住宅ローン控除を受けている場合、税務上の変更手続きが必要です。すでに持っている住宅借入金等特別控除申告書が利用できないので早めの手続きをおすすめします。
税務署の方も稀なケースということで少々手こずりましたが、元夫の分を新規に借り入れた形になったため、新たに住宅ローン控除を受けられることになりました。これは本当に助かりました。
会社勤務の場合は年末調整で銀行から発行される借入金残高証明書が必要ですが、借入金残高証明書は住宅ローン控除の10年を経過すると自動的には送付されてこないため、税務手続き完了後、銀行に「控除終了の〇〇年まで残高証明書の送付が必要である」と伝えておくと安心です。
審査に落ちた場合は借り換えを検討
どうしても今の住居に住み続けたい思いが強い場合は、金融機関を変更する借り換えも検討する価値があると思います。
私は審査をお願いしている間、不安な気持ちから借り換えができる他の金融機関も探しました。
結果としてはお世話にはなりませんでしたが窓口では丁寧に説明いただけます。借り換えは金利を下げたいなどを理由に一般的に行われていることのため何も気にせず相談すれば大丈夫です。
まとめ
はじめに相談をした時から約2か月弱ですべての手続きが完了しました。
相談した先では離婚で心をすり減らしていた時に寄り添っていただけました。慣れ親しんだ住居にこれからも住み続けたいと考えている場合は、ひとり親だから・・・とあきらめずに相談してみることがおすすめです。
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